2012年9月6日木曜日

むかしの日記がノートにメモしてあったので転記するくま

1996年1月1日
 由比ガ浜にて日の出を見た。お日様は何であんなにキレイなのだろう。日の出を見に行く途中UVカットの黄色いサングラスを2、000円で買った。カラーセラピーになるだろうか。



黄色いサングラスをかけているくま(横浜ウォーカー創刊号)

過去のメモ用紙を開くとこんなことが書いてあったので転記するみどりのくま

1995年12月
母は私にたくさんのことを注文する。

たとえば
母「おさむ、机を座敷に運びなさい」
私「はい」

すると机を運んでいるとき再度母が言う
母「おさむ、ちょっと来なさい」
母「ちょっとこれをあの棚に仕舞って」

私は机を運んでいいのか、棚に天ぷら置きの食器を仕舞うのか、どうしたらよいのか慌ててしまう。

次に再度
母「おさむ、このゴミを外に出して」
私は机を運ぶのか、天ぷら置きを棚に仕舞うのか、ゴミを外に出すのか混乱してしまう。

88歳で亡くなった祖母の初七日の法事でのエピソードである。そういえば子供の頃もそうだった同じに混乱していたと思い出した。

私は一度にたくさんのことを頼まれるとパニックになる癖があるが、これは母の急がせる癖に原因があるようだと解った。

1997年正月
初夢1、広い倉庫がある。倉庫はふた部屋に分かれていて向かって左側の部屋は新品の部屋。右の部屋は今は使っていないが懐かしい。右の部屋はがらんとしている私は懐かしむ。

初夢2、バスの中。母とビデオのことでもめてイライラして煙草をもみ消す私。ひとりで母を置いてバスに乗る。女性のバスガイドものすごく仕事に慣れている。右手に女子高をみながらバスが通るつぎつぎに下着姿の女子生徒が地下の廊下から上がってくる。身体検査か?体育のあとか?何人かはブラジャーをつけていない、手で隠していたり隠してなかったり。私やバスに乗る人たちはじっと見ながらバスで通り過ぎる。私は母にわかってもらいたくて少し母にあまえたい。

2012年3月6日火曜日

鎌倉に開店した若い占いのお店のお話

お天気が良いので掃除をしていたら緑のくまは本棚の片隅から古ぼけたチラシを見つけました。そこにはこんなことが書かれていました
「 この空間は1989年10月10日(火)午前11時鎌倉小町通りに生まれました。倉庫のようだった空間を魔法の箒でお掃除し、ネジでくりくり照明を取り付けて、水星色のペンキを壁に塗ることから始めてみました。みんなも僕も若かったしここから何が生まれて来るのか楽しみでした。
 椅子は鎌倉の古道具屋さんで手に入れて、机は部品を繋げて組み立てました。お手製アクリル看板はグルグルしながら工作しました。ロゴは看板屋さんが作ってくれました。注文していた荷物をほどくと魔法用品が店に溢れました。いつの頃にか書物が並んで、知らないうちに鉱物が置かれました。そろりそろりと人が集まり、魔術少年が現れました。宗教青年が神を配りにやって来ました。レズビアンが現れてバイセクシュアルが訪ねてきました。最後にゲイボーイが登場しました。女王様がお話をしてくれました。カワイイ歌手が歌ってくれました。不倫の恋人が不安そうに佇み、高校生の片思いが広がりました。あねさんが子分を連れてやって来ました。売れない芸術家が居ました。ずっと泣いている人が居ました。ずっと笑ってる人も居ました。お茶を飲む人、会話をする人、病気の人がやって来ました。ぷりぷり怒る人も居ました。僕をドキッとさせる人、ステキな人がいっぱい来ました。
 そして今日が来てきっと明日も来るんじゃないかとタロットカードをテーブルに並べています。テーブルクロスはできればシルク。シルクの上に鉱物を飾って。北側に私、南側にあなた。テーブルを挟んで座ります。あなたと私はなるべく目を合わさないこと。合わすと気持ちが乱れますもの。私はあなたを覗きます。あなたの身体を覗きます。身体の中には言葉が見えます。カードに言葉が滲み出します。あなたの身体を口に当てあなたを発音してみます。すると魔法が生まれます。魔法はあなたを包みます。緑のベールで包みます。緑は自由を許します。あなたが緑に映えたとき、素敵なことが起こります。こんな青い占いが、いつもここでは起こります。」
これを読んだくまは目をシロクロびっくりして何処かに飛び出して行きました。